FTMってなに?
はじめての人へ

当事者の人にも、まわりの人にも。ことばの意味と、知っておくと楽になることをまとめました。

FTMという言葉

FTMは「Female to Male」の略で、生まれたときに女性として登録されたけれど、自分を男性だと感じている人、男性として生きている(生きたい)人を指す言葉です。 最近は「トランス男性(トランスジェンダー男性)」と呼ぶことも増えています。

どの言葉で自分を表すかは人によって違います。「FTM」がしっくりくる人もいれば、「ただの男性」と言いたい人、「トランス男性」がいい人もいます。 迷ったら、本人が使っている言葉に合わせるのがいちばんです。

関連することばの整理

トランスジェンダー生まれたときに割り当てられた性別と、自分で感じている性別(性自認)が異なる人の総称。
性自認自分の性別をどう感じているか。見た目や体とは別のもの。
性同一性障害 / 性別不合医療の診断名。WHOの国際疾病分類(ICD-11)では「性別不合(Gender Incongruence)」となり、精神疾患の分類から外れました。日本の法律(特例法)では今も「性同一性障害」という言葉が使われています。
Xジェンダー / ノンバイナリー男性・女性のどちらかに当てはまらない、または揺れ動く人。FTMとは別の言葉ですが、自分を探す途中でどちらも考える人は多いです。
ホルモン療法男性ホルモン(テストステロン)を投与する治療。声が低くなる、ひげが生えるなどの変化があります。
胸オペ / 乳房切除術胸のふくらみを取る手術。
カミングアウト自分のことを、自分の意思で人に伝えること。
アウティング本人の同意なく、その人の性のあり方を他人に伝えること。重大な被害につながることがあります。

「こうでなきゃ」はない

FTMの生き方は一つではありません。たとえば、

「治療をしていないから本物じゃない」なんてことはありません。どこまで、いつ、どうするかは本人が決めることです。

気づくきっかけも、時期も、人それぞれ

「物心ついたころから男の子だと思っていた」人もいれば、「思春期に体が変わっていくのがつらかった」「大人になって言葉を知って、やっと説明がついた」人もいます。 途中で揺れたり、いったん女性として生きようとしたりした経験があっても、それは今の気持ちを否定する理由にはなりません。

家族・友人・パートナーの人へ

打ち明けられたとき、うまく返せなくても大丈夫です。完璧な対応よりも、「話してくれてありがとう」のひとことが助けになります。

心がけたいこと

家族の人へ

驚きや戸惑い、さみしさを感じるのは自然なことです。その気持ちを本人にぶつけるのではなく、家族自身が話せる場所(家族向けの相談窓口や交流会)を持つのもひとつの方法です。 相談先の一覧もあわせてどうぞ。

当事者がよく挙げる「うれしかった言葉」

悪気はなくても、つらくなりやすい言葉

言ってしまったと気づいたら、「さっきの言い方はよくなかった、ごめん」と短く伝えれば十分です。

よくある質問

Q. 性同一性障害は病気なの?

医療の支援を受けるための診断名であって、「治すべきもの」という意味ではありません。国際的には精神疾患の分類から外れ、「性別不合」という名前になっています。

Q. どうやって戸籍や名前を変えるの?

家庭裁判所での手続きが必要です。経験談を名前と戸籍の性別を変えた日のことにまとめています。

Q. 子どものころは女の子らしかったのに?

自覚の時期や、子どもの頃の様子は人それぞれです。過去の様子が今の本人の気持ちを否定する理由にはなりません。

このページについて 用語や制度の説明は一般的な情報です。医療・法律の具体的な判断は、専門の医療機関や弁護士、家庭裁判所にご確認ください。